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Care-安全への配慮

ファイアーダンスのショーケースは、安全が確立されてはじめてお客様に感動をお届けできるものです。それには、燃料以外でも随所に安全への配慮を行う必要性があると考えます。
​ここでは私が、自身の経験から養った特別な注意力を元に、継続して炎舞を行えるよう常日頃実践している様々なアプローチをご紹介いたします。

事前調査 - Survey

ステージとなる現場の以下の点を確認する。

天井や壁・床の素材と色
● 防火設備の種類(煙or熱)と設置場所
換気系統の配置

空調設備の位置と風の方向

ステージ周り(特に上部)の機材との距離

​尚、必要であれば事前に現地へ視察に向かい、炎舞の可否を判断する。

FIRE PIT & SAFETY PIT

FIRE PITは1ヶ所にまとめ、燃料の管理は万全とする。油付け時は火気厳禁となり、それ以外の時間は燃料を出すことはない。また、室内での準備の場合換気状況を確認した場所で行い、燃料から床を守るための準備と配慮をする。
● 使用する油量は、道具や会場の広さによってml単位で調整する。

SAFETY PIT内に、水・濡れタオル・不燃布・ドライケミカル・炎具用トレイを常備する。

● 状況により、専用スタッフを配置する。
Showの最中、SAFETY PIT及びそれに順ずる専用スタッフは演者から最長でも5m以内に配備する。

● 緊急事態に備え、MS(安全データシート)を用意し会場スタッフにもその旨を通達する。

衣装 - Costume

生地は努めて難燃性・防炎性の素材を使用する。

炎具別の炎の可動域の認識を持った上で衣装をデザインし、制作をする。
ヘッドアクセサリー等使用する場合も炎の軌道や動き方を考慮した上で制作する。

Show前に霧吹きを使って水で満遍なく濡らす。

危険予測 - Hazard Anticipation

厳重に安全対策をした上でも、気を抜いたら万一の事態になり得ることを心得る。

専用スタッフへの危険予測情報を周知徹底・対策育成をし、万一の事態への備えを都度確認する。
燃料の経年劣化や揮発性を定期的に確認し、高引火性燃料を主体とした揮発着火・消火訓練を行う。

意識Conscious Mind

炎と燃料の取り扱いは常々慎重に行う。

また、担当者には最低限の燃料の危険性を伝える。

リハーサルの時点で室内の広さ等から炎と熱の限界値を把握し、その上で燃料の調合をする。

炎が灯されている時間は全て、炎の先や熱の行方に関して十分な配慮をしながらShowを展開する。
燃料や油付完了後の炎具は必ず指差確認・徹底管理を行う。

初心を忘れず、お客様が安心してご覧いただけるよう、万全の準備をする。

十分な下準備を終わらせた上で感謝とともに、始終Showが安全に執り行えるよう、祈る。

その他 - Other

炎の安全確保だけでなく、会場となる施設の保全も考慮し、必要に応じて土台となる大道具類を準備する。(燃料・黒煙・煤・熱からの保護)

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